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JTOタイトル

日本語教師JTO 新米教師編3

 

第七十一話

第10課。

 

第七十六話

第13課。

第七十二話

第11課。

 

第七十七話

第14課。

第七十三話

第12課

 

第七十八話

第15課。

第七十四話

ミニ遠足。

 

第七十九話

第16課。

第七十五話

ADSLを引いてあげる。

 

第八十話

第17課。

 
 第七十一話.第10課。

この課では、「○○に××があります/います。」を勉強する。
前の日の先生が大体の導入をしてくださったので、今日はその復習と、それとは別の文型を導入する。JTOが今日導入するのは、
「××は○○にあります/います。」
だ。例えば、
「かばんは4階にあります。」
「校長先生は事務所にいます。」
など。
・・・ふふふ。ここは、この文型は、JTOがまさに養成講座で演習をしたところじゃぁないの!!
そう。デパートの案内図を使い、
「××はどこにありますか。」
から導いた文型。
講座の時には一人二役とし、学生のほうにお尻をむけるな、と言われたところ。
色々思い出しながら授業をする。
「あります」ができてから「います」を順次導入。
うん、いい感じだ。

その後、学生たちを使い、活動。
受け付け役と訪問者になり、前に出てきてもらい、交互に練習させた。
しかし時間ももう終わりのほうに近づいてきていた。最後のほうの学生が練習しているとき、もう終わった学生は他の学生の練習は見ないで、おしゃべりし始めている。最後がちょっとしまらなかった。
こういうときはただ、ダラダラと練習させればいいってもんじゃないのね。
1つのシチュエーションだけを使ったので、もう少しバリエーションを増やし、工夫すればよかった、と反省のJTOだった。

 
 
 第七十二話.第11課

この課は、数の数え方。
1つ・2つ・・・・とはじまり、1枚・2枚・・・・1台・2台・・・・・1人・2人・・・という具合。
1冊・2冊や1本・2本なども知っておくべき言葉なのだが、まずは教科書に出てくる語彙を先に入れる。余裕があれば、1足2足や1匹・2匹なども教えたいんだけど、実はJTOのクラス、ちょっと飲み込みが遅いクラス。このあたりでもまだ、ひらがな・カタカナがまだまだの学生がいるのだ。
特に「1本・2本・3本」は「いっぽん・にほん・さんぼん」と読み方がかわるやっかいな量詞もある。なので、まずはそれがかわらないものから教えなくちゃね。
導入といっても、ここはひたすら口頭練習するしかない。覚えるしかない。
特に難しいこともないのだが、ちょっと注意することは語順。
「りんごが5つあります。」というところを、「5つのりんごがあります。」と言ってしまわないようにすること。「5つ」のあとには「が」や「は」などはつかないこと。など。

 
 
 第七十三話.第12課。

ここでは形容詞の過去形や比較を勉強する。
このあたりから、JTOが講座で演習したところがどんどん出てきて、そのときの教案モドキを紐解きながら、新しい自分の教案を書くことができる。これはやっぱりうれしいね。
新出語彙の確認からなので、これで30分くらい時間が取られる。しょうがないんだけどね・・。

そして今日のメイン・イベント!
形容詞の過去形の導入だっ!
教科書の流れで行くと、「な形容詞」の過去形からの導入になる。
意外と「な形容詞」の導入って、難しい?
「今日は用事がありません。仕事がありません。今日は暇です。」とまず現在形で。
「明日は用事がありません。仕事がありません。明日は暇です。」と未来も。
そして
「昨日。」
「昨日は用事がありませんでした。仕事がありませんでした。昨日は暇でした。」
と導入。
次に繰り返し練習。クラス全体で合唱したあと、1人1人言わせる。そしてまた合唱。
次に代入練習。「昨日」のところを「先週」や「おととい」「去年の1月」などに入れ替えて演習。
次に変形練習。「暇」のところを「静か」や「元気」などに入れ替えて。
ここで名詞も一緒に導入してしまう。
「昨日は雨でした。」
のように。
最後に板書して確認。

次に「な形容意」の否定形の導入。
「Aさん、今日は暇ですか。」ー「はい、暇です。」
「Aさん、昨日は暇でしたか。」−「はい、暇でした。」
「Bさん、昨日は暇でしたか。」−「はい、暇でした。」
・・・・なかなか否定形を言おうとする学生が出てこない。でもJTOは知っている。
今週の月曜日が休みで土曜からの3連休であり、学生Cが日光へ行って来たことを。
ちゃんとお土産ももらっている。
「Cさん、(含み笑いをしながら)日曜日と月曜日は暇でしたか。」ー「いいえ、・・・・暇、暇じゃ・・・。」
う〜ん、いい感じ。それを聞いてJTO、
「暇じゃありませんでした。」

あとは順番に口頭練習をさくさくこなす。

そしてどんどん進む。
次は「い形容詞」。これも同様、ひとつひとつ練習する。

「い形容詞」の現在形、過去形をすべて導入し終わる。
ふぅ〜っ。こういうきちっとした口頭練習って、JTOは好きだ。
そして最後にこの4通りのまとめとして、黒板に表を書く。

・・・・今日はいいのだが、明日になったらどれだけの学生がきちんと覚えててくれてるか・・。

イカロスさん、お世話になってますちょっとご紹介!!
つい最近、
「日本語教師養成学校&海外プログラム 2003」
という雑誌が、「イカロス出版」から出ました。
今回、JTOが、載っています(笑)。
さ、誰でしょう。
ヒント:「私の養成コースの選び方」
ははっ、恥ずかしい。

失っ礼シマシタ〜。

 
 
 第七十四話.ミニ遠足。

先月、楽しい楽しい遠足が雨で取りやめになったぶんの、ミニ遠足。
基本的に授業中の課外授業、という名目なので、1日かけて遠いところへは行けない。授業時間内での遠足、となった。
近場でそこそこ楽しめるところ、といったら、お決まりの「NHK」。「NHK」の後は「明治神宮」探索。
このコースに決まった。
先輩先生がたは、もう目をつぶっても行けるくらい何回も行ってるようだ。でもJTO、実は「NHK」は初めて。「明治神宮」も7年くらい前に初詣に行った1回のみ。ひそかにウキウキしていた。

「NHK」に着き、団体でチケットを買う。そして入場。初めて見るものやら、スタジオの様子やら、JTO興奮。すっかりおのぼりさんになっていた。すげーすげー、と心の中で叫んでいた。しかもこの日の「スタジオパーク」のゲストは「照英」。朝の連ドラ「まんてん」に出てるよね。でも、テレ朝でやっていた「ギンガマン」の「ギンガブルー・ゴウキ」役の印象が強い。・・・・・ちょっと見たかったわ。

お昼になり、NHKの食堂で食べるべきかどうか・・・・と考えていたら、学生からすかさず、
「先生、ここ、高いです。」
の声が。NHKの近くといったらファーストフード店くらいしかないんだけど、みんなはそこでいい、と言うので近くのモスバーガーへ向かう。モスについたとき、1人の男子学生がいないことに気づいた。他の学生が言うには、まだレストランの前でうろうろしていた、という。・・・・気づかなかった。
今日の引率はJTOともう1人の先輩先生。その先輩先生がNHKまで戻って探しに行ってくれた。
すぐ見つかり、ようやくみんなそろってお昼を食べた。

その後、腹ごなしに明治神宮へ向かってぶらぶら歩く。
明治神宮の紅葉もきれいで、菊祭りをやっていた。さらにちょうど「七五三」シーズンだったので、かわいらしいチビさんたちが、きれいなベベ着てお参りに来ていた。
それを見たベトナムからの学生が大興奮!
チビッコを見つけては写真をバシバシ撮っていた。あっちこっちと走り回っていた。でもこのチビッコ、写真慣れしているとみて、つ〜ん、とおすまし。にくいね。

あとはみんなでおみくじをひいたりして楽しんだ。でも日本語のおみくじって難しい。このクラスの学生たちにはまだまだ理解不可能。JTOも噛み砕いて説明してあげた。と、その時、となりから流暢な中国語が。なんと、先輩先生が中国語で説明してあげてるじゃない!そ・尊敬。
そしてお土産屋さんをひやかし、解散。
楽しかったミニ遠足だった。・・・・・・もしかしてJTOだけ?

 
 
 第七十五話.ADSLを引いてあげる。

ベトナムからの学生が、インターネットをしたいがどうすればいか、と聞いてきた。話を聞くと、パソコンやデジカメ、さらに動画も一緒に送れるミニカメラもすでに買ってあり、あとは接続だけという状態だった。しかし、ベトナム人の友達はパソコンに詳しくなく、しかもパソコンに詳しい日本人は英語ができないという(彼女は英語OK)。・・・・こんな話をされちゃぁJTO、放っておけないでしょう。
幸い彼女のアパートは学校の近くだったし、こんなJTOでも役に立ちそうだったので、早速お邪魔することになった。彼女にとっては英語ができてインターネット接続ができる日本人はJTOしかいなかったようだ。・・・・そんなにいないか。

ベトナムではインターネット通信のインフラは整っているらしい。日本は高いし速度も遅い、と言っていた。
まずはどのくらいインターネットを使うのか確認。この段階で彼女はADSLに決定。かなりチャットをするようだ。そうね、JTOの家のネット状態と同じでいいか。安ければ安いほどいいしね。
まずはダイアルアップの接続を申し込む。と同時にNTTに電話してADSLのキッドを頼む。10日ほどかかるって。・・・ま、しょうがない。
そしてキッド到着。と同時にインターネットを使って今度はプロバイダーに申し込む。オンラインなので申し込んでから45分後にはそのアドレスが使えるようになる。便利だわ。
そしてソレにあわせてADSL配線。ちょっとうまくいかなくてNTTに電話したりしたけど、うまくつながった。と同時に、ダイアルアップのほうのプロバイダーを退会。
めでたく開通しました。

・・・・・ふと思う。
日本語教師として、ここまでしてもいいのだろうか。どこまで助けてあげればいいのだろうか。
他の先輩先生はどうしているんだろう。これは贔屓にならないだろうか。他の学生がいやな思いをしないだろうか。線引きが難しい。・・・・線を引かなきゃならないのだろうか。う〜む。
でも、困っていたことには変わりないわけで、JTOとしては当然と思ったから手伝ったわけで・・・・。
キリがなくなるだろうか・・・。

 
 
 第七十六話.第13課。

この日の授業の1コマ目はテストだった。「3課ごとテスト」と言われる、まとめのテストだ。JTOが担当になるのはこの日が初めて。前もって自分もこのテストをやってみて、ヘンなところはないか、いくつも答えがでてしまうものはないかをチェック。それでもテストを採点していると、怪しい問題が浮かび上がってくるくる。
2コマ目は13課、「〜たいです」。希望表現だ。
前の時間に肯定文は導入してあるとのことなので、JTOは否定文の導入からになった。
ちょうどテストが終わったばかり。
「Aさん、今、テストをしたいですか。」
と聞く。
「いいえ、テストをした・・した・・・。」
「したくないです。」
と導入。
そして繰り返し練習、代入練習、と進む。
ここでは「したくない」という理由も一緒に言ってもらう練習ができる。

そしてもう1つ。
「わたしは新宿へ映画を見に行きます。」
という文型の導入。この文は
「新宿へ行きます。そして映画を見ます。」
という時間の流れで理解させてはいけない。「新宿へ行く目的は映画を見ること」ということを理解させなければならない。
と、用意していったのだが、時間がなくなりできなかった。

 
 
 第七十七話.第14課。

この教科書では、14課で初めて「て形」がでてくる。
「て形」。
養成講座編でも書いたけど、この「て形」は難しい。動詞の活用の変化が難しい。少しは変形のルールがあるが、基本的に口で言って慣れていくしかない。
ここでは「〜てください」と「(今)〜ています」を勉強する。「て形」の活用ができてこれらの文型につながっていくわけだが、動詞の変形練習ばかりやると、本来勉強する項目が遠ざかっていってしまう。
動詞のグループ分けも初めて入るから、学生たちは大変だ。もちろん、教えるほうも大変。

この大変な部分、JTOは担当にならなかった。
本日の担当は「〜ましょうか」の導入。
例えば、何か大変そうな人・困っている人を見て、「手伝いましょうか」と言う「〜ましょうか」。
なんで14課にこの文型があるんだろう、と思った。14課のメインは「て形」。だが、そんな中、ひっそりと「〜ましょうか」の導入をする。これは実はさりげなく「〜てください」につながっている文型だった。
最初JTOが考えた導入方法は、絵でも書いて、もしくは一人二役をして導入しようか、と思っていた。
が、先輩先生にチェックしていただいていたとき、
「学生を使ってみたら?」
とアイディアをいただいた。そしてそれを実行。
教室の先生の机は意外と重い。それをおもむろに移動しようとして、さりげなく目で助けを求める。
すると気のきいた学生が手伝ってくれた。
A「先生、手伝います。」
JTO「ありがとう。Aさん、『手伝いましょうか』。」
A「手伝いましょうか」
JTO「手伝ってください。」
こんな感じになった。移動した机をもう一度元へ戻すとき、別の学生が、今度は
「先生、手伝いましょうか。」
と言ってきた。うんうん。いい感じ。

そして「机は重いです。私、1人、ダメです。(「1人で持てません」といった表現はまだ使えない)
Aさんは私に聞きます。『手伝いましょうか』。私はお願いします。『はい、手伝ってください』。」
こんな風な導入になった。・・・・わかってくれたかしら。
この時は混乱もなく、練習もうまくできた。

が、しかし。
そのあと混乱したらしい。・・・・・やばい?
実はもっと前の課で「〜ましょう」というものを勉強していた。例えば「一緒に映画を見ましょう。」といった勧誘表現。どうやらそれと混ざってしまっているという。
「一緒に映画を見ましょうか。」
といった文が出てきているとのこと。う〜ん、・・・・微妙・・。
何かJTOの導入で足りなかったのもがあったのだろうか・・。もっと「困っている」ということを強く言わなければならなかったのかなぁ。
・・・あぁぁぁ。フォロー、すみません。

 
 
 第七十八話.第15課。

15課は教科書の問題だけで終わってしまった。時々こういう時がある。

 
 
 第七十九話.第16課。

進み方のサイクルで、教科書の問題部分を担当すると、結構続いたりするもんで、今回も導入なし。でもマンネリ化しちゃいけないので、時々学生を前に出させ、答えを書いてもらったり、テープの問題部分でも質問と答えを聞き取ってもらい、それぞれ書いてもらったり、と色々考えなければならないね。

 
 
 第八十話.第17課。

やっと導入だ。この17課で教えなければならないことは、
「〜ないでください」
例えば「ここでたばこを吸わないでください。」「廊下を走らないでください」などなど。
これは「ここでたばこを吸ってはいけません。」の「〜てはいけません」とは違う。15課の導入文型で、すでに「〜てはいけません」を勉強しているのだが、この文型と違うことも教えないといけない。
「〜ないでください」は依頼・お願い。「〜てはいけません」は禁止。
と、説明できればどんなに簡単か・・・。

ちょうどJTOは、この前の日に実家に用事があり、田舎のお土産を買って帰って来たところだった。
・・・このお土産を使おう。
さりげなく実家に帰った話しをする。お土産があることを言う。学生、喜ぶ。
「お土産です。休み時間に食べます。お願いです。休み時間に食べてください。」
これはもう既習事項。そして
「今、食べません。お願いします。今食べないでください。」
こんな感じに導入した。ここでは「〜ないでください。」の「ない」というのが初めて出てくる。
つまり、動詞の「ない形」を勉強する課でもある。
少し口頭練習をして形に慣れてから、動詞のない形の作り方を教える。こういう初めての動詞の変形の時はまずは口慣らしをたくさんさせる。最初は動詞のグループごとに練習し、そして次に混ぜて。新しい単語もさりげなく混ぜて。
このとき「フラッシュカード」といわれる、動詞の変形練習用カードを使うとサクサクできる。
サクサクできてとてもいいのだが、JTOは1つ気づいた。このカードを使うと学生はカードに書かれた字を読んで変形するため意外とすぐ変形できてしまうのだが、口頭で動詞を言って変形させようとすると、これがまた、モタモタするのである。こう思うと、フラッシュカードもよしあしだな、と感じた。

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