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日本語教師JTO 新米教師編7

 

第百十五話

補習2。

 

第百十七話

補習3。

第百十六話

餃子パーティ。

 

第百十八話

そして、終了。

 
 第百十五話.補習2。

補習二日目。
46課、怒涛の導入。
・会議は今からはじまるところです。
・3月に大学を卒業したばかりです。
・あしたつくはずです。
いや〜っ。大変。

「ところです」は、「直前」「最中」「直後」の状況をしっかり入れてあげられればそんなに難しくない文型。特に問題なく終わったが、とにかく時間がない。教科書の練習問題をやるだけで精一杯。活動なんて、やってる暇がない。・・・・ちょっとかわいそう・・・と、思っているあいだに、次の文型を導入しなければならない。

「ばかりです」は「〜たところです」とちょっと似ている。
養成講座編にも書いたが、「ばかりです」は、話し手の気持ち・感覚が入るので、直後の「ところです」と重なる場合もあれば、重ならない場合もある。
このあたりを説明し、そして「のに」を使っての導入に入る。
「Aさんは先月日本に来たばかりなのに、もう日本人の友だちができた」
「のに」は「当然そうなるだろう、と思った期待が裏切られる・違うこと」に使われる。
急がなくちゃいけないけど、一つ一つ導入する。

・・・・みんな、理解してるのかな・・。
こんな詰め込みになってしまって、大丈夫かな・・。
でもまったくのゼロのレベルの学生が半年で勉強できることは限られる。国にいるとき、まったく日本語に触れていない、ということがこんなところにしわ寄せがきてしまう。

 
 
 第百十六話.餃子パーティ。

今日の怒涛の導入の合間には昼休みが入る
そして今日は近所に住む主婦学生が、昼ご飯に餃子を作ってくれるというので、昼休みにご馳走になりに行った。学校からは歩いて3分くらい。補習組み数名を引き連れて、その学生のうちへ行く。他の先生も一緒に。ついてみたら、超いいマンション。

家に入ると、夫婦して餃子を作っていた。皮から作ってくれていた。JTOたちも出来上がった皮に中身を包んでいく作業をする。そしてその作りたてを、1つは焼き、1つは茹で、2種類の餃子にして出してくれた。たれは中国の「黒酢」。これがなかなかうまかった。
午後も授業があるJTOチームは早めに食べさせてもらい、またすぐ授業へ。
・・・・これって、食い逃げ。
JTOは水餃子のほうが好き。ツルツルといくらでも食べられる。
お腹がいっぱいになったところで、授業・・・。
つらいのぅ。

 
 
 第百十七話.補習3。

補習三日目。JTOは補習最終日だ。
今日は最大の山場、「使役」だ。
「使役」
「使役」といえば、養成講座で失敗をしたところ。
あの悪夢が再び起きないように、念入りに準備する。

最初は「を」がないもの。
・お母さんは子どもにいいました。「学校へ行きなさい」ー子どもは学校へ行きました。
ーお母さんは子ども学校へ行かせました。
この練習をたくさんする。
そして、「を」があるもの。
・お母さんは子どもにいいました。「ピアノを習いなさい」ー子どもはピアノを習いました。
ーお母さんは子どもピアノを習わせました。

たくさん練習し、問題もなく終わった。
JTOとしても、とてもスッキリ、それでいて、きちんと導入ができたと思う。

授業の後、講座でのJTOの悪夢を目の当たりにみていた、養成講座担当の先生に報告した。
「今日、使役の導入だったんですけど・・・・。
「!どうでしたか?」・・・・・先生、不安そうに聞く。
「ええ、大丈夫です。うまくできました。」
「ああ、よかったですね。」

やっぱりうれしいね。

 
 
 第百十八話.そして、終了。

補習も終わり、JTOの今期の授業がすべて終わった。
あっという間だったなぁ。
週3回、二時間という授業を半年続けられたのは、とてもいい経験になった。授業の準備、といっても、その準備の仕方がわからなかったり、講座では教えてくれない、ナマの学生からの色々な質問を受けたり・・・・、とイッパイイッパイだったが、これらがとても大切な宝物になった。
新人だから、今だから、聞きたいことが聞ける。
この初々しい時期をたくさん活用して、いろいろなことを吸収していかなければならない。
他の先生方からみれば週3回なんて、ラクラクの授業に見えるだろう。でもJTOには精一杯の週3回だった。土曜・日曜も、月曜の授業が気になって、友だちとも遊ぶ気になれなかった。出かける気にもならなかった。
春休みはリラックス、するぞ〜、と思いながらも、教案を整理しなくちゃ、教材を集めておかなくちゃ、と色々なことが頭をよぎる。

そう。そして、もう次のタームへ頭を切り替えなければならない。
初級と中級を担当することになったJTO。
週3回で大変、と言っていたJTOだけど、新しい時間割を見てみると、毎日授業が入っているじゃない。しかも、何?この月曜日。
6時間連続。・・・・・生きてるから。
といっても、月曜の午後は5回だけの授業。
どんな学生が来るんだろう。そうだ、JTOは担任だった。担任の仕事って、何があるだろう。
今回のクラスの担任を担当した、先輩ベテラン先生の行動を思い出してみる。
箇条書きにして、やるべきことをまとめてみる。
あ〜ん。
春休み、リラックスどころか、教案の整理もできないんじゃないかな。
いや、きっと、できない、んじゃなくて、しない、んだろうな。へへ。

さて、次は「新米教師ー担任編」ですね。

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